こんにちは。ONE Xのりゅうです。今、最も影響力があるアクティブファンドとも言われているARK社のキャシーが宇宙ビジネスのアクティブファンドARKXを立ち上げることを発表して宇宙関連銘柄が上がりまくっていますね。そこで本日はARKX関連のビジネスについて語って行きたいと思います。さぁ、行ってみましょう!
まずは、こちらのロジックツリーをご覧下さい。過去からあるのが、宇宙機器産業。最近は、官需から民需に移行してきており、地上ビジネス、宇宙ビジネスの領域が開かれてきています。MECEになっていない点についてはご容赦下さい。笑
A:地上ビジネスでは、主に下記3つがあるかと思います。
❶次世代旅客機開発
これは以前のブログでも申し上げている通り、SpaceXなどが開発している宇宙まで旅客機を飛ばして、空気抵抗を最小化することで、世界各地まで1時間以内でのフライトを実現する事業ですね。エアバス、ボーイングなどもこの領域を攻めようとチャレンジしてきています。一番先行しているのがSpaceXでしょうか。詳細は以前のブログをご覧ください。
❷人工衛星活用
これも最近ホットな分野ですね。この領域で今、最も勢いのある会社はイリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)ではないでしょうか?地球の周りに数百の人工衛星を構えることで、世界中どこでも高速通信を可能にするプロジェクトを走らせています。競合でリーディングカンパニーだったOne Web社は事業再生しているところなので、イリジウム社が業界のリーダーになりつつあると思います。人工衛星と飛ばすにはロケットが必要になりますが、現在これに力を入れているのがSpaceXだと思います。SpaceXは人工衛星を増やしていくことで、テスラの自動運転の時のダイナミックマップ活用やGPSの精度向上などを狙っていると言われています。
とか、調べていたら、モモさんがイリジウムのブログ記事を書いてくれていましたね。銘柄分析などもされているので、企業について詳しく知りたい人はこちらをご覧下さい。
❸宇宙コンテンツ活用
これはいわゆる宇宙というコンテンツを活用した地上ビジネスです。宇宙コンテンツ系だと下記のような話がよく上がってきます。
・月の住所をビジネスに活用
・宇宙関連イベントに合わせてケーキなどを宇宙テーマにして販売
・飛行機を落下させて、擬似無重力体験を提供(これは1回60万円くらい)
・VRを活用した宇宙コンテンツ体験を提供
・宇宙をテーマにしたテーマパークを提供
(古いものだとディズニーのスペースマウンテンも該当しますね)
・宇宙系のムービー体験(インターステラなど)
実はこの辺のビジネスは、宇宙の夢を売るビジネスなので、他と比べて事業開発費用などがあまりかからず、アイディア次第で大きくビジネスをストレッチできる領域と言われています。こういった視点でのビジネス開発も進めていけるといいですね。
宇宙関連ビジネスで早期にマネタイズをしていこうとすると「地上ビジネス」が必須になってくるかと思います。地上の人々の課題に根ざしたビジネスを宇宙領域で展開していくことで、宇宙事業をサスティナブルに進められる様になってくるかと思います。
B:宇宙機器産業は皆さんも想像しやすい領域かと思います。最王手はロッキードマーチン(LMT)ですね。軍事産業系としても有名な会社ですが、それに関連して宇宙産業への参入も積極的です。2番目がノースロップ・グラマン(NOC)、あとはエルスリー・ハリスあたりでしょうか。彼らは過去から宇宙領域に投資し続けているので、これからもリーディングカンパニーとなると思います。
これに関連して、少量多品種生産が可能な3Dプリンターの事業領域は航空宇宙産業と親和性が極めて高く、注目されています。ストラタシス(SSYS)、オートデスク(ADSK)、ハネウェル・インターナショナル(HON)などが注目どころでしょうか。
C:宇宙空間ビジネスは宇宙での生活向上、宇宙環境の改善、火星・月などの調査などに分かれます。これも詳細語っていきますね。
❶宇宙での生活向上
宇宙での生活向上においては、日用品・消費財・食品・フィットネス・家電メーカーなど様々企業郡にビジネスチャンスがあります。これまで宇宙旅行は一般的ではありませんでしたが、民間宇宙飛行士による宇宙フライト回数がどんどん増えていき、宇宙旅行者が増えていく段階で、これらの需要がガンガン伸びていきます。宇宙空間はエベレスト登山と似ていると言われることもあり、閉所空間で、限られた食糧などで、如何に精神を保って生活していくかが大事です。これらのメンタルヘルスを考慮したビジネスなども今後は生まれていくことでしょう。さらにはチーム内不和の解消などのビジネスも出てくるはずです。宇宙での生活向上について、今後はさらにビジネスが加速していきそうです。
❷宇宙環境の改善
宇宙環境の改善についても今後はビジネス拡張していく領域と言われています。具体的には衛星メンテナンス、デブリ回収など、宇宙ビジネスをサスティナブルなものにしていくための事業が加速していくと言われています。
❸火星・月などの調査
火星に有人飛行を進めていくプロジェクトも進んでいます。これは現実的に考えると火星に向かうまでの燃料や機器を開発する必要があり、火星への往復(半年×2回)に耐え得るフライト環境の構築など課題が山積みになっています。ここは長期フライトに耐えられる素材の開発も含まれてきます。これらを実現しようと思うと、200兆円規模/年の投資が必要になってくるので、投資資金もより一層集まってくると思われます。アメリカだけでなく、中国やロシアも宇宙開発には意欲的なので、競争原理が働いてくる期待もあります。
日本国内でも宇宙ビジネスの芽を育てていくため茨城県と共に「IBARAKI NEXT SPACE PITCH」を推進中です。ぜひこの機会に宇宙ビジネスのピッチコンテストにも参加してみてください!登壇者の応募締め切りは1月21日(木)17:00です!聴講者応募も別途行っていますので、ぜひこちらもご応募くださいね!最後は宣伝になっちゃってすいません!笑
こちらに事業・投資まとめ記事も作っているので、興味ある記事もぜひ覗いてみてください!